
目安は50〜100時間、期間なら2〜3ヶ月です

結論です。簿記3級の独学に必要な勉強時間は50〜100時間、1日1時間のペースなら2〜3ヶ月が現実的な目安です。
ただし、この幅にはちゃんと理由があります。同じ100時間でも、使い方によって結果がまるで変わるからです。
同じ時間でも差がつく理由

商業高校で簿記を学んだ経験から言うと、伸びる人と止まる人の差は才能ではありませんでした。時間の配分です。
| 早く仕上がる人 | 時間がかかる人 | |
|---|---|---|
| 勉強の間隔 | 毎日30分〜1時間 | 週末にまとめて3時間 |
| 読む:解く の比率 | 3:7 | 8:2 |
| 進め方 | 1章読む→その章を解く | 全部読んでから解き始める |
簿記は積み上げ式の科目です。前の内容の上に次が乗るため、間隔が空くと土台から崩れます。
週末に3時間まとめてやる人は、次の週末までに前回の内容を忘れます。結果、毎回思い出す時間が必要になり、実質的な勉強時間が目減りする。平日30分ずつのほうが、合計時間が少なくても早く仕上がります。
内訳:何にどれだけ使うか

100時間をどう配分するかの目安です。
| 段階 | 目安時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 仕訳の基礎固め | 25〜30時間 | 毎日10問。ここが最重要 |
| テキスト1周目 | 25〜30時間 | 1章読む→その章を解く |
| テキスト2周目 | 15〜20時間 | 1周目より速く回る |
| 過去問・模擬問題 | 20〜25時間 | 時間を計って解く |
| 苦手論点の潰し込み | 10〜15時間 | 間違えた箇所だけ |
仕訳に最も時間を割くのがポイントです。配点が大きいうえ、ここが固まっていないと後の論点がすべて重くなります。
期間別のスケジュール例

2ヶ月で受ける場合(1日1.5時間)
- 1〜2週目:仕訳を毎日10問+テキスト前半
- 3〜4週目:テキスト後半、決算整理まで
- 5〜6週目:テキスト2周目
- 7〜8週目:過去問を時間を計って+苦手潰し
かなりタイトです。毎日確実に時間が取れる人向けと言えるでしょう。
3ヶ月で受ける場合(1日1時間)
- 1ヶ月目:仕訳の基礎固め+テキスト前半
- 2ヶ月目:テキスト後半+2周目
- 3ヶ月目:過去問+苦手潰し
最も現実的なペースです。仕事や学校と両立するならこちらを勧めます。
半年かける場合(1日30分)
ただし条件が1つあります。間隔が空きすぎないよう、毎日必ず触ること。1日30分でも、毎日やれば十分に届きます。
逆に「週2回1時間」のような形にすると、半年かけても仕上がりません。頻度が時間より効きます。
ネット試験なら期間を自分で決められます

3級にはネット試験(CBT)があり、随時受験できます。これが独学者にとって非常に大きい。
「6月の試験に間に合わせる」ではなく、「準備ができた時点で受ける」ができます。仕上がりに合わせて日程を選べるため、無理な詰め込みが不要になります。
受験料は3,300円(税込)です。ネット試験では別途、事務手数料がかかります。
具体的な進め方は簿記3級の独学手順で解説しています。
想定より時間がかかっている場合

100時間を超えても模擬問題が解けない場合、時間の問題ではなく進め方の問題です。
よくある原因は3つ。
- 読む時間が長すぎる — 読んで分かった気になっている状態です
- 仕訳が固まっていない — 土台が緩いまま先に進んでいます
- 間隔が空きすぎている — 毎回思い出す時間で消えています
まずは解く量を増やして2週間試してください。それでも変わらない場合の判断は独学が厳しいと感じたときの見極め方にまとめました。
よくある質問

Q. 簿記3級は1ヶ月で受かりますか?
A. 1日3時間以上確保できるなら可能です。ただし簿記が初めてなら、2〜3ヶ月を見ておくほうが安全です。
Q. 2週間で受かったという話を見ました。
A. 会計の予備知識がある人や、1日中勉強できる環境の人であれば起こり得ます。初学者が基準にする数字ではありません。
Q. 勉強時間は毎日記録すべきですか?
A. 記録より毎日触ることを優先してください。時間より頻度が効きます。
Q. 2級はどれくらいかかりますか?
A. 150〜350時間が目安です。3級の3倍前後になります。詳しくは簿記2級の独学をご覧ください。
Q. 途中で1ヶ月空いてしまいました。最初からやり直しですか?
A. 最初からは不要です。仕訳を1週間集中してやり直すと、思ったより早く戻ります。
※本記事は2026年8月時点の情報です。試験日程・受験料は変更されることがあります。受験前に必ず日本商工会議所の公式サイトでご確認ください。
級ごとの進め方を最初から確かめたい方は、簿記の独学の全体像をご覧ください。

