
目安は150〜350時間。3級のおよそ3倍です

簿記2級の独学に必要な勉強時間は150〜350時間が目安です。1日1.5時間なら4〜6ヶ月を見ておくとよいでしょう。
3級が50〜100時間だったので、単純に3倍前後に増えます。この幅が大きいのには理由があり、3級の完成度で必要時間が大きく変わるためです。
3級の状態で必要時間が変わる

| 3級の状態 | 2級に必要な時間の目安 |
|---|---|
| 合格したばかりで内容も説明できる | 150〜200時間 |
| 合格したが、細かい論点は忘れている | 200〜280時間 |
| 数年前に合格、または未受験 | 280〜350時間 |
2級の商業簿記は3級の内容を前提に組まれています。土台が緩いまま2級に入ると、結局3級に戻ることになるため、ここで時間が膨らみます。
3級が不安なら、先に簿記3級の独学手順で確認してから進んでください。急がば回れです。
時間の内訳:商業簿記と工業簿記の配分

200時間を確保できる場合の配分例です。
| 内容 | 目安時間 |
|---|---|
| 商業簿記(連結会計以外) | 60〜70時間 |
| 商業簿記の連結会計 | 25〜35時間 |
| 工業簿記(標準原価計算以外) | 40〜50時間 |
| 工業簿記の標準原価計算 | 20〜25時間 |
| 過去問・模擬問題 | 30〜40時間 |
連結会計と標準原価計算だけで、全体の4分の1を占めます。この2つが2級の山です。
配分で失敗しやすいのが、工業簿記を軽く見積もることです。工業簿記は範囲こそ狭いものの、頭の使い方が商業簿記とまったく違うため、慣れるまでに想定以上の時間がかかります。
学習スケジュールの例

6ヶ月かける場合(1日1時間)
- 1〜2ヶ月目:商業簿記の基礎〜中盤
- 3ヶ月目:工業簿記を開始(商業簿記と並行)
- 4ヶ月目:連結会計・標準原価計算に集中
- 5ヶ月目:全範囲の2周目
- 6ヶ月目:過去問を時間を計って+苦手潰し
社会人に最も現実的なペースです。
4ヶ月で仕上げる場合(1日2時間)
- 1ヶ月目:商業簿記の基礎〜中盤
- 2ヶ月目:工業簿記を並行開始、商業簿記を完了
- 3ヶ月目:連結会計・標準原価計算+2周目
- 4ヶ月目:過去問+苦手潰し
かなりタイトなので、毎日確実に2時間取れることが前提になります。
3ヶ月以内を狙う場合
3級に合格した直後で、内容がしっかり残っている人に限られます。それ以外の方が3ヶ月で仕上げようとすると、範囲を1周するだけで試験日が来てしまう。
工業簿記を後回しにしないでください

独学で最も多い失敗が、商業簿記を全部終えてから工業簿記に入る進め方です。
これをやると2つの問題が起きます。
- 工業簿記に入る頃には、商業簿記の序盤を忘れている
- 工業簿記が想定より難しく、時間が足りなくなる
商業簿記が半分ほど進んだ時点で、工業簿記を並行させてください。進め方の詳細は簿記2級の独学手順にまとめています。
想定より時間がかかっている場合

350時間を超えても模擬問題が解けない場合、時間ではなく進め方の問題である可能性が高い。
よくある原因は3つです。
- 読む時間が長すぎる — 読んで分かった気になっています
- 連結会計か標準原価計算で止まっている — 独学教材で理解しにくい代表格
- 勉強の間隔が空きすぎている — 積み上げ式なので前に戻ります
特に2つ目は、独学の限界に当たっているサインかもしれません。判断基準は独学が厳しいと感じたときの見極め方で詳しく書きました。
よくある質問

Q. 3級から連続で2級を受けるのは効率的ですか?
A. 効率的です。3級の内容が残っているうちに始めれば、必要時間を大きく減らせます。
Q. 2級はネット試験でも受けられますか?
A. 受けられます。随時受験できるため、仕上がりに合わせて日程を選べるのが独学者には有利です。受験料は5,500円(税込)です。
Q. 1日30分でも合格できますか?
A. 計算上は可能ですが、1年近くかかります。簿記は積み上げ式なので、期間が延びるほど前半を忘れます。1日1時間は確保したいところです。
Q. 工業簿記だけ先に勉強してもいいですか?
A. 可能です。工業簿記は3級の知識をあまり必要としないため、独立して進められます。ただし試験本番では両方必要です。
Q. 3級を飛ばして2級から始めた場合の時間は?
A. 簿記が初めてなら300時間以上を見てください。判断の材料は簿記2級をいきなり独学で受けていいかにまとめています。
※本記事は2026年8月時点の情報です。試験日程・受験料は変更されることがあります。受験前に必ず日本商工会議所の公式サイトでご確認ください。
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